血管性認知症について

早期に発見出来れば予防が可能な認知症です。小さな脳梗塞が多発し、それらの脳梗塞が起こるたびに症状が段階的に悪化し、次第に認知症状が出現するケースが多いとされています。動脈硬化の危険因子である身体の病気、高血圧や糖尿病、高脂血症などが放置されると上記の様な脳梗塞が2回、3回と繰り返し起こってしまうため、早期から内科的な管理を徹底して、2回目、3回目のイベントを防ぐことにより進行を抑制することができるのです。症状経過の一例として、歩行障害、意欲の低下、構音障害、記憶障害、失禁と順に階段を降りるような形で進行し、自立度が低下していきます。認知障害が出現する前に歩行障害や構音障害などの身体の症状(神経の局在症状)が出現していることが多いです。症状は脳梗塞や出血が起こった場所や大きさ、数によって異なり多様です。診断も難しく、アルツハイマー型認知症と比べ激しい精神症状や行動障害が少なく、意欲の低下という症状だけで、受診や相談が遅れてしまうことが多いと言われています。意欲の低下を放置すると、身体機能が低下して廃用症候群を引き起こしたりもします。意欲の低下などにも積極的にケアを行い、予防が重要となります。

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