アルツハイマー型認知症

65歳以上の女性に多く、認知症の原因疾患として最も頻度の高い認知症です。いつとはなしに発症しゆっくりと進行していきます。脳の神経細胞が脱落し萎縮を引き起こします。脳の側頭葉内側部の海馬という記憶中枢にから障害されることが多く、初期から記憶障害などの症状が出現します。最近体験したことを思い出せない、新しい情報を記憶・学習出来ないという近時記憶の障害が特徴的です。生活上では、同じことを何度も聞き返したり、物を置き忘れる、約束を忘れたりします。また、家事や趣味を億劫がる、曜日感覚があいまいになることも比較的早くからみられます。萎縮が、側頭葉、前頭葉、頭頂葉と海馬以外の他の部位にも拡がっていくと、記憶障害以外の認知機能も低下していきます。例えば、道に迷うなど場所の認識があやふやになったり、計算力が低下し金銭管理が出来なくなったり、日常行為の計画や段取りができない遂行機能障害などが見られます。この時期には怒りっぽい、もの取られ妄想などのいわゆる精神症状(BPSD)が出現することもあります。発症して4~5年経つと、過去何年にもわたる長期記憶も障害され、若い頃の記憶まで思い出すのが難しくなります。
治療としては中核症状と呼ばれる認知機能障害の進行を遅らせるお薬があります。また周辺症状(BPSD)と呼ばれる精神症状を合併している方に対しても、適宜精神科のお薬を使い症状を緩和したりします。
 出来る限り早期に発見し、予防や治療を行うことで出来る限り進行を遅らせ、自分らしい自立した生活を長く送れるように支援を行っていきます。

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